奨学金制度と大学進学

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奨学金に採用されやすい家庭事情の書き方

日本学生支援機構の奨学金の理由書、家庭事情の書き方

最近ではインターネットで「奨学金 理由書 文例」などと検索すれば、すぐに素晴らしい出来栄えの文例集を数多く見つけることができるでしょう。例えば次のような文例です。

ネット上によくある文例 200文字以内

私の家庭は共働き世帯ですが年収を合わせてもおおよそ300万円程です。しかし、進学を希望している大学を卒業しようとすると学費だけでも220万円必要となり、生活費を含めると現在の収入ではとても支払うことができません。私自身学業に支障をきたさない範囲にてアルバイトをし、資金を捻出いたしますが、貴機構のお力添えを頂ければより一層、学問の精進を重ねて参ることが可能と存じます。

こういう理由でお金が無い、だから奨学金が必要だ。という文例ばかりで独創性が全く無い。

先ほど紹介したネット上によくある文例。こちらのようにどこの文例集を見ても、冒頭にて次のような理由を記載し、お金がないことをアピールしなさいと紹介されています。

・もともと両親の収入が少ない

・共働きであったが一方が働けなくなることから収入が減る

・兄弟がいることから家計が厳しい

・シングルマザーである、もしくはシングルファザーであることから収入が少ない

・親が借金を抱えていることからお金が無い。

理由書の多くは冒頭にてこのような「お金がないアピール」をしています。このようなお金が無いアピールは誰でもやっていることから、いまさら真似をしたところで、審査員の心を掴むことはできません。

お金が無いのはどこの家庭も一緒

そもそもな所でどこの家庭もお金が無いから奨学金を申請しているのであって、わざわざそんな事に多くの字数を割く必要はありません。お金が無い理由に外的理由(リストラ、不景気)、内的理由(離婚、兄弟、看病、借金)を挙げ連ねた所で「君の家庭は他の家庭と比べても特別経済的な事情があるね。」と思ってもらえると考えるのは甘いです。若くして片親が他界してしまった、震災の被害で家がなくなりました。交通事故により父親が半身不随です。このぐらいインパクトのある内容が掛けないのであればお金が無い理由はさらりと書いてしまえば良いです。

誰も書かない、独創的でオリジナリティ溢れる理由書を書くべき

誰も書かないような独創的でオリジナリティ溢れる理由書を書けば、それを読んだ審査員の心に残ることは間違いありません。事実私も私にしか掛けないようなオリジナリティ溢れる理由書を書きました。さすがに今となっては細部まで覚えていませんが、次のような流れで書いたことは覚えています。

私にしか掛けない独創的な理由書例 200文字以内

私は小学生の頃より公認会計士を目指し、中学校では独学で簿記を学び、現在は商業高校にて精進を続けています。商学部が有名な○○大学に進学し、卒業することができれば、目標としていた深い教養を持った公認会計士になり、国際的に活動するという目標の礎にできると考えています。現在の家計の収入では卒業することが難しいため、奨学金の貸与を希望します。

いかがでしょう?細部は少し違っていたと思いますが概ねこのような内容で奨学金を申請し、無事一種に合格することができました。夢や目標を明確に宣言し、その目標を叶えるためにこれまで何をしてきたのか?なぜその大学に進学したいのか、このような内容を理由書に取り入れることができれば審査員の印象に残ることは間違いありません。

このようなオリジナリティ溢れる理由書は難しそうに思えて簡単に作ることができます。

他者との差別化を図るオリジナリティ溢れる奨学金の理由の書き方

進学予定の大学とその学部の情報を利用する

進学予定の大学や学部がこれまで何か功績を立てていれば、それを進学したい理由にすることができます。有名な偏差値が高い大学であればあるほど学会での発表や研究成果が公表されていることからそちらを利用して理由書を作ることができます。例えば京都大学 教育学部に進学を希望している場合は次のような情報が分かります。

まず京都大学 教育学部の教授や学部長を調べます。

ホームページにて現在、教育学部長を就任しているのは子安 増生教授ということが分かる。

wikipediaにて子安教授の主な著者として「子どもが心を理解するとき」という本があることが分かる。

「子どもが心を理解するとき」という本を読むと、自分の教育観を揺るがす衝撃的な内容だった

この4つの情報を利用して次のような理由書が作成できます。

私は中学生の頃より教員を目標として勉学に励んできました。しかし、教員としての姿について悩んでいた時、京都大学教育学部、子安教授著「子どもが心を理解するとき」という本と出会いました。この本との出会いを切っ掛けに目指すべく教員の姿を明確にすることができました。この教授の下、勉学することは自己の成長に強く繋がると確信しています。現在の収入では勉学に励むことが難しい為、お力添えを頂ければ幸いです。

なにを目標としているのか→教員

なにをしたのか→教員の姿に悩み、本を探した

なぜ、その大学に進みたいのか→その本の著者の下で勉学したいから

書き方の続きはまた後日追記します。

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