奨学金制度と大学進学

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高校生1年生の頃から大学進学に向けてできる具体的スケジュール例

大学進学に向けて奨学金を利用した具体的なスケジューリング例を紹介します。

仮に現在あなたは広島県広島市に住んでいる広島県立高等学校1年生であるとします。 高校には自宅から自転車で通学している、どこにでもいそうな平凡な高校生である。 将来は東京大学へ進学し、有名な企業へ就職し、家庭を築き、いずれは両親へ恩返しができればいいなと考えているとします。 しかしながら両親の収入は少なく、仕送りはもちろんのこと、大学の入学金や授業料でさえ工面するのが難しい状況にあるとします。

大学進学の為、高校1年生~2年生の時にできること

広島市には独自の奨学金制度無し。 そこで広島県が実施している広島県高等学校等奨学金(貸与)への申込みと、高校生を対象とした民間の給付型奨学金に応募します。

広島県高等学校等奨学金
月18,000円の貸与(無利息、大学に進学等した場合は在学期間中の償還猶予有り)

民間の給付奨学金例
四宮育成奨学会 月12,000円の給付
亀井記念財団支給奨学金 月10,000円の給付
公益財団法人佐藤奨学会 月11,500円の給付

これらの奨学金を貯金することで高等学校卒業時には50万円~100万円近くの奨学金が貯まり、大学の受験費用や入学金といった諸費用に充てることができるようになります。

高校3年生の時にできること

入学金や引越し費用など通学を始める前に必要な費用はまだ集まっていないと思います。 そこで国の教育ローンである日本政策金融公庫へ申し込みを行い50万円~100万円程度の融資をして頂きます。 加えて国の奨学金制度である日本学生支援機構の第一種奨学金 自宅外通学51,000円、第二種奨学金120,000の月171,000の奨学金へ申し込みます。 ※第二種奨学金はできるだけ多く借りるようにすべきです(後述)

これにより大学への入学費用、入学後の授業料や生活費を工面することができました。 次に行うのは高校3年生であり、進学を予定している方にしか申込みができない民間の給付奨学金への申込みです。 ※もしも給付奨学金に採用されたからといって日本学生支援機構の奨学金を取りやめる必要はありません。

応募する民間の給付型奨学金例

公益財団法人 電通育英会 大学給付奨学制度
高校予約奨学制度
対象の高校150校に在学している高校3年生で電通育英会の指定する大学(国立大学29校、公立大学9校、私立大学14校)に進学する場合
最長4年間 月6万円の給付、加えて入学一時金として20万円の支給有り。

一般財団法人 ジェイティ奨学財団
北海道大学、東京大学、広島大学など指定する33校の国公立大学に進学する高校生を対象
入学金として30万円、 授業料として年間54万円、加えて卒業するまで月5万円~12万円の奨学金を給付

公益財団法人 コカコーラ教育・環境財団
現在高等学校に在学し、日本国内の国公立大学、私立大学に進学する方を対象
卒業するまで4年間 月1万5千円の給付

大学在学中にできること

入学金や授業料の支払いも問題無く終わり、東京大学での新生活にも慣れたと思います。 また日本学生支援機構からは月171,000円の奨学金を貸与して貰えてることもあり、貯金も貯まってきているのではないでしょうか? ある程度貯まった段階で日本政策金融公庫で借りた教育ローンを先に完済します。

※日本学生支援機構の奨学金は在学中無利息ですが、教育ローンは在学中でも利息が発生します。第二種奨学金をできるだけ多く借りる理由は余った奨学金を教育ローンの返済に充て、支払う利息を減らす為です。

そして再び大学在学中でしか応募できない民間の奨学金へ応募します。

大学在学中でしか応募できない民間の奨学金例

信濃育英会
学部の3,4年生で経済的援助を必要とし、ボランティア等(福祉・教育・文化・スポーツ・国際交流・環 境保護等の公益的活動)の活動実績がある方
20万円の給付/1回

日揮・実吉奨学会
〈学部〉理学部、工学部、農学部に所属しており満30歳未満であること
30万円の給付/1回

三輪正人育英会
〈学部〉理学部、工学部、農学部に所属している3年、4年生であり日本国籍を有する者
3万円の給付/毎月

またこれらとは別に各大学では一定の学力基準や家計基準により授業料の半額、または全額免除が認可されることがあります。 公開されている条件を調べ、自分に該当する場合は必ず申し込むようにしましょう。

最後に

このように高校生のときから大学在学中までそれぞれの場面で様々な奨学金を利用することができます。
本人の努力次第では給付の奨学金に採用され、入学金や授業料の実質負担ゼロで大学に進学することも可能です。

受験勉強もしつつ、費用のことも考えなければならず、とてつもない負担が掛かることでしょう。
しかし、学ぶことを諦めず、調べることを諦めず、何度も挑戦することでやっと掴み取れる未来があります。
将来の可能性を自分で閉じることなく、前向きな姿勢で努力をし続けることを期待しています。

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