奨学金制度と大学進学

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大学中退。大学進学において一番危惧する事態

大学中退。大学進学において一番危惧する事態

大学=レール。大学中退=レールから外れるということ。

人生のことを鉄道に例え、「人生のレールを一度でもはずれたら、もうやり直しはできない」と警報を鳴らす言葉を聞いたことはないでしょうか?あるいは「レールの上を歩くばかりの人生はつまらない」と人生を嘆く言葉を聞いたことは無いでしょうか?大学とはこの二つの例えで言うところのレールです。大学というレールを外れることで人生を転落することもあるし、大学というレールに乗っているだけの人生をつまらないと思うこともあるでしょう。そしてそれらが最後には、大学中退という形で表面化してしまいます。

大学中退はマジヤバイ。何がやばいって色々ヤバイ

これから大学に進学する人も、大学生の方も大学中退がどれくらいヤバイのか知っておく方が良いと思います。そこで大学を中退することの影響としてどのようなことが考えられるのか今一度見直してみようと思います。特に奨学金を借りている人や教育ローンを借りていた人であればあるほどダメージが大きく、その後の人生十数年、暗雲に包まれる可能性もあります。

大学を中退してしまうと就職活動がヤバイ

大学中退後の就職活動はハローワークか求人誌

さまざまな理由で大学を中退した後、おそかれはやかれ就職先を探すと思います。この仕事を探す方法はハローワークに通うかタウンワークはイエローブックといった求人誌を見て応募するという手段しか使えません。リクナビやジョブセンスなど民間の求人情報誌はよっぽどのことが無い限り使えるわけがありません。そしてこのハローワークや求人誌というのは求職媒体としては非常に危うい媒体です。

特にハローワークの求人の求人は問題点が多い

ハローワークに求人を載せるのに費用はかかりません。加えて会社という外枠さえ準備できていれば基本的に誰でも載せることができます。だから、嘘デタラメな給料、手当、職務内容を載せるブラック企業がよくハローワークを利用しています。正しい情報を載せてしまうとそもそも誰も応募してこない為、魅力的な求人で釣り、そのままズルズルと働かせようとするんですね。現在の法規制では嘘の求人を載せることに対する罰則規定が無い為、ブラック企業の出稿は未だ続いています。もちろんインターネットを利用してその企業の口コミ情報を探し、本当の求人かどうか調べることもできますが、サクラを使って印象操作しているケースもあり、何が真実か見極めるにはある程度のスキルが必要です。このような中、良い求人を見つけるのは大変ですよ。

奨学金や教育ローンを借りていたらさらにヤバイ

将来への投資として使った費用がパー

大学を卒業し、大企業や優良企業に就職する為に使ったこれまでのお金が全てパーです。100万?200万?完全に紙くずになります。そしてこれからは奨学金や教育ローンの返済を行うことになりますが、先に挙げた通り、就職活動には既に大きな制約ができています。そんな中、借金を返済していけるほどの会社に大学中退で入社するのはまたしてもハードルが高いです。日本学生支援機構が公表しているデータの中に、返済を滞納している人の職業データがあります。それを見ると派遣社員や正社員になれていない人が結果的に奨学金を滞納させてしまっているという事実があります。同じ轍を踏まないようにしなければいけませんね。

奨学金の返済は即スタートというプレッシャー

大学をきちんと卒業したのであれば奨学金の返済は卒業年の10月頃。半年程猶予があった後に返済開始となります。しかし、大学中退の場合は即返済スタートです。もちろん返済猶予の届けを提出することで返済を待って貰うことは可能です。しかしながら既に「奨学金の返済を猶予してもらっている立場、待って貰っている立場」というのは非常に大きな心理的プレッシャーとしてのしかかってきます。この影響で「とりあえず働こう」という気持ちで安易に仕事を選んでしまい取り返しのつかない事態に陥ることも・・。

友達との比較でコンプレックスを抱いてヤバイ

高卒と同時に就職した人と比較しても、年収が低くなる

高校卒業と同時に就職した人というのは実は合理的な選択をしている場合があります。というのも大手電力メーカー、製造メーカーに、大学を卒業後入社しようと思ったら、ある程度偏差値が高い大学に進学している必要もあるし、競争率も非常に高いことからなかなか入社することはできません。しかし、高校卒業の新卒であれば比較的簡単に入社することができます。地元の大手電力メーカーや製造メーカーというのは高校卒業枠として毎年時期になると地元の高校の新卒限定で求人を出します。これは非常に競争率が低いことからめちゃくちゃ穴場なんですね。高卒ということから基本給は大卒と比べると低いですが、そこらの企業に就職するよりも遥かに良い給料です。高校卒業と同時に働き、その年の夏のボーナスが40万、冬のボーナスが80万という人もいます。リアルに私の友達にも。高校時代はあなたのほうが頭が良かったかもしれませんが、大学を中退してしまうと・・。

友達の大学生が華々しく社会デビュー。着実に年収が上がっていく中、自分は・・・

大学の新卒でなければ入社することができない優良企業は多くあります。そんな優良企業は入社年から年収400万円を超えることも珍しくなく、入社後の出世ルートも準備されている。とんとん拍子で年収500万円、600万円と階段を上っていくだろう。そんな会社にはベースアップ制度もまず間違いなく拡充されている。「今年の春闘ベースアップはトヨタは4000円、日産は5000円だった。」というようなニュースを聞いたことはないだろうか?大手企業であればベースアップによって毎年基本給が底上げされ、ここにさらに定期昇給が加わることで毎年月給が1万円~2万円上昇していく。大学を中退して入社できる企業にベースアップなんてものは存在していないと考えていいです。だから毎年1000円~余程多くて5000円しか昇給しません。友達と給料の話なんてできなくなりますね。

レールの上を歩く人生も悪くはない。

もし、本当にやむ終えない事情で大学中退をしなければならないのであれば、これから厳しい状況に追い込まれますが負けずに頑張ってください。もし、自己都合で大学を中退しようと考えているのであれば、ちょっと待ってください。大学というレールの上を歩き、良い会社に入るというレールも悪くは無いですよ。

家族を守るにはレールに乗っている必要あり。

今は誰も守る必要はない。自分ひとり生きていければ良い。それなら大学なんて卒業しなくても良いというように考えているかもしれません。確かにそれは事実です。生涯子供も作らず一人で生きていくのであれば大学なんて卒業しなくても楽しい生活を送ることは可能でしょう。しかし、良い伴侶に恵まれ、子供を授かり、、というように守るものができた時、レールの上に乗っていないと、ろくに給料も貰えず、子供の学費も準備することができない。周りの子供は旅行や外食に連れて行ってもらってるみたいだけど、自分の子供は連れて行ってあげられない。マイホームなんて無理。市営住宅の壁が薄いオンボロアパートに住むしかない。そして自分の貧困が子供にまで連鎖してしまうことも考えられます。

マジで大学卒業できるなら卒業しておいたほうが良いと思うよ。中退は色々ヤバイ

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