奨学金制度と大学進学

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労働金庫(ろうきん)の教育ローンに申し込むべき人とは?

労働金庫(ろうきん)の教育ローンを知っていますか?


聞きなれない名称ではありますが、労働金庫と呼ばれる金融機関も教育ローンのサービスを実施しています。全国的にサービスを展開しており、例えば北海道では北海道労働金庫と呼ばれる名称で本店を構えています。北海道労働金庫だけをみた場合でも従業員は755名、支店数は35店舗もあります。全国の労働金庫の預金額を合計すると5兆円を超えている大規模な金融機関です。

ここではこの労働金庫(ろうきん)の教育ローンと国の教育ローンを比較し、どちらに申し込めば得になのか比較したいと思います。

中央労働金庫の教育ローン概要(証書貸付型)

URL: http://chuo.rokin.com/loan/edu_loan/term.html

ご利用いただける方

中央労働金庫に出資のある団体会員の構成員、またはご自宅もしくはお勤め先(事業所)が当金庫の事業エリア内(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)にある給与所得者の方で、次の条件に全て該当する方

・お申し込み時の年齢が満18歳以上で、最終ご返済時が満76歳未満の方

・同一勤務先に1年以上勤務されている方(自営業者等の給与所得以外の方は原則として3年以上)

・安定継続した年収(前年税込み年収)が150万円以上ある方 ・金庫所定の保証協会の保証を受けられる方

お使みち・用途

小学校から大学・専門学校までの受験料や入学金、授業料、学用品、下宿の敷金・礼金、留学費用(6ヶ月以上滞在)などに、また他の金融機関等の教育ローン・奨学金の借換にもご利用いただけます。

ご融資金額・学資ローンの返済期間

・1万円以上~1000万円以内・15年以内に返済する必要有り

ここまでは労働金庫(ろうきん)の教育ローンと国の教育ローンに大きな違いはありません。次に金利の情報を調べますが、労働金庫や生協などに加入しているのか、それとも一般の勤労者なのかによって条件が大きくことなっています。ここでは大多数の方が当てはまる「一般の勤労者の場合」の金利にて比較していきたいと思います。

中央労働金庫の教育ローンの金利(証書貸付型) 一般の勤労者の場合

10年以内の借り入れ 固定金利 年2.2%
10年以上の借り入れ 固定金利 年2.7%

加えて保証料年1.2%を支払う必要有り。

一般の勤労者の場合、ろうきんの教育ローンは割高である。

国の教育ローンは固定金利年2.05%であるのに対して、ろうきんの教育ローンは固定金利年2.2%と割高である。もしも10年以上借り入れるとなった場合、年2.7%となり、国の教育ローンと比べておおよそ1.3倍の金利となる。さらに保証料年1.2%が必要となることから一般の勤労者の場合、ろうきんの教育ローンを選ぶ必要は全く無い。

一番安い金利が適用となるのは労働金庫の構成員

もしも労働金庫の構成員であれば一番安い金利で教育ローンを借りることが可能だ。構成員とは(1)労働組合(2)国家公務員・地方公務員等の団体(3)勤労者のための福利共済活動を目的とする団体で事業年数が3年以上経過しているなど一定の条件を満たす人のことを言う。

労働金庫の構成員であった場合の教育ローンの金利

変動金利 年1.5%
10年以内の借り入れ 固定金利 年1.7%
10年以上の借り入れ 固定金利 年2.2%

加えて保証料年0.7%を支払う必要有り。

労働金庫の構成員であればろうきんの教育ローンは選択肢に入る。

ろうきんの教育ローンは一番安いプランであれば変動金利年1.5%に保証料年0.7%を加えたものになる。国の教育ローンは年2.05%の固定金利であることから一見すると、ろうきんの教育ローンの方が高いような印象を受けます。しかしながら連帯保証人を依頼できる人がいなければ国の教育ローンにも別途保証料が必要となり、この場合はろうきんの教育ローンの方がお得となる。


ろうきんの構成員には簡単にはなれない。

国家公務員や地方公務員であれば既にろうきんの構成員になっていると考えて良いですが、一般の会社員であればまずは職場に労働組合が設立されているかどうか確認する必要があります。労働組合が設立されており、その組合がろうきんに出資していれば間接構成員となることができます。この為、労働組合の無い会社に勤務している人がろうきんの構成員になるのは簡単なことではありません。

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